問合せ:多文化共生課(電話:025-520-5681)
今年は、昭和20年(1945年)8月15日の終戦から80年。また、平成7年(1995年)12月20日に上越市が恒久平和に向けた努力を続けることを誓った「非核平和友好都市宣言」をしてから30年の節目を迎えます。世界各地では、現在も紛争によって多くの人の生命がおびやかされており、戦争は遠い昔の事ではありません。これまでの悲劇を繰り返さないよう、次の世代に平和をつないでいくため、この節目の年にあらためて平和の尊さについて考えてみませんか。
宣言など詳しくは、非核平和友好都市宣言(多文化共生課)
市内で起きた戦争にまつわるつらく悲しい出来事にあらためて目を向け、風化させることのないよう、次の世代へ語り継いでいきましょう。
太平洋戦争中の昭和17年、現在の川原町に捕虜収容所が開設されました。開設直後にはオーストラリア兵300人が収容され、厳しい寒さと過酷な労働環境、飢えなどにより60人が亡くなりました。終戦時には、他の国の兵士を含め700人余りの捕虜が収容されていたと言われています。また、終戦後に戦時下で国の方針に忠実に従った当時の収容所職員が裁判でその責任を問われ、8人が死刑となりました。
こうした悲劇を後世に伝え、未来への平和と友好を誓うため、市民と市が協力し、平成7年、収容所跡地に、「平和記念公園」を整備しました。毎年8月には、亡くなったオーストラリア兵と収容所職員を追悼し平和への思いを新たにする「平和の集い」が開催されています。
平和記念公園「波の旅人像」
昭和20年5月5日、アメリカのB29爆撃機が直江津の工場地帯を標的に爆弾を投下し、近くの水田や倉庫に落ちました。この爆撃により、農作業をしていた人など3人が亡くなり、5人の負傷者を出しました。
空襲からしばらく経過した昭和55年には三ツ屋地内で、平成6年と18年には安江地内で、それぞれ不発機雷が見つかり、自衛隊によって処理されています。
被弾の地に近い黒井公園には慰霊碑が建てられ、毎年5月5日に「直江津空襲と平和を考える会」による慰霊の集会が行われています。
不発機雷の処理
終戦からしばらくたった昭和24年3月30日、名立小泊(こどまり)の海岸に国籍不明の機雷が流れ着きました。住民や子どもたちが見守る中、警察官が機雷を沖へ押し出そうと海へ飛び込んだ直後、機雷が大きな音とともに爆発し、小・中学生と幼児56人を含む63人もの人が亡くなりました。この事件を風化させることなく平和を守ることの大切さを伝えるため、毎年3月に「名立・平和を願う日」として、慰霊の取不発機雷の処理 り組みが行われています。
地蔵尊と爆発の地を示す石碑
市内で実際に戦時下の暮らしを体験したお二人から、ご自身の体験と平和への想いをお聞きしました。
父は私が2歳半のとき、中国に出征しました。私たち家族に頻繁に手紙をくれていましたが、私が4歳のときに父は戦死しました。私は幼かったので、父がどんな顔をしていたのか、どんな声をしていたのか覚えておらず、とても心残りです。父の出征・戦死によって、母はとても苦労をしていました。子育て、農作業、家事、学校行事などを一人で務め、日頃は気丈に振る舞っていましたが、ひっそりと涙している姿を見たのは1度だけではありません。
戦争は人災であり、人の運命を狂わせてしまいます。幸せになる人なんていません。若い皆さんには、物事の正しい考え方、正しい信念を持っていてほしいです。また、そうした価値観が共有される社会であり続けてほしいと思います。
父から届いた手紙
昭和17年から23年の間、在学していた高田師範学校で戦中と戦後両方の教育を経験しました。戦中の師範学校は全寮制で、軍隊のような上下関係と厳しい寮則のもと、軍国主義、愛国主義的な教育を受けていました。学徒動員が始まると授業は休止となり、私たちは軍需工場で作業に当たりました。終戦後は教育方針が平和主義的なものに大きく転換されました。私たち学生だけでなく、先生方も戸惑っておられたと思います。
次代を担う皆さんに2つお伝えしたいです。1つ目は、平和で世界有数の経済大国である日本を作り上げた先人への感謝の気持ちを持ち続けてもらいたいということです。2つ目は、自分の命は国や親や他人のためのものではなく自分のものであり、命を大事にしてほしいということです。
空襲を避けるため窓に墨を塗った高田師範学校
年々薄らいでいく戦争の記憶を後世に残し伝えることを目的に、戦争を体験した皆さんのお話を動画で公開しています。
上越市YouTube「上越市平和事業」(外部リンク)<外部リンク>
非核平和友好都市宣言の趣旨を踏まえ、毎年8月6日に広島市で行われる平和記念式典に市内中学校の代表生徒を派遣し、核兵器がもたらした悲惨な歴史や平和の尊さについて認識を深める機会としています。参加生徒は、各学校や市内のイベントなどで派遣報告を行い、平和への願いを広めているほか、市ホームページには参加報告書を掲載しています。
2年前に広島派遣事業に参加して、原爆によって当たり前の日常が急に失われてしまったことを学び、改めて平和は尊いものだと感じました。何気ない日常生活が成り立っているのは、平和が身近に存在している証なのだと感じるようになりました。
一人一人が平和について考えることで、世界が平和に近付くことができるのだと思います。そのために、戦争を経験していない私たちは、戦争が人々の生活をどのように変えてしまったのかを知る必要があります。
これまでの学びを生かし、身近な平和を守るために、他者の意見や立場を理解し尊重できる人になれるよう努力していきたいです。
問合せ:多文化共生課(電話:025-520-5681)
上越市で起こった戦争にまつわる出来事を中心に、戦争や平和に関する展示を行います。
詳しくは、平和展の開催(多文化共生課)
東京都葛飾区から旧高田市へ集団疎開した皆さん
太平洋戦争中に東京都葛飾区から旧高田市に集団疎開していた経験者から、当時の生活などについてお話をお聞きします。
被爆体験者の体験や思いを受け継ぎ、多くの人に伝える活動をしている「被爆体験伝承者」をお迎えし、お話をお聞きします。
戦争や平和に関する紙芝居や絵本の読み語りを行います。
原爆投下により被災しながらも、今日まで大切に守られ、世界に平和の音色を届け続けている「被爆ピアノ」が上越市にやってきます。ゲストをお招きし、演奏会を行います。
矢川 光則さん・株式会社矢川ピアノ工房代表
被爆ピアノ管理者、ピアノ調律師として活動。被爆者から被爆ピアノを託された事をきっかけに、自分にできる平和運動として全国巡演コンサートを行っている。
応募した人が出演する演奏会です。子どもから大人まで、演奏者一人一人が平和への想いをのせてさまざまなジャンルの曲を演奏します。
問合せ:魅力創造課(電話:025-520-5739)
昨年4月に策定した「上越市通年観光計画」に基づき、春日山、直江津、高田の3地域で、地域の歴史や文化を観光資源として磨き上げる取り組みを進めています。今号では、広報じょうえつ1月号に続き、現在の取り組み状況をお伝えします。
各地域の取り組みについて、詳しくは上越市通年観光計画(魅力創造課)をご確認ください。
スマートフォンのGPSの位置情報データを用いて市外からの来訪者の情報を収集するサービスを活用し、性別、年齢など令和5年度の来訪者の属性について調査しました。
性別では女性よりも男性が多く、年代別では40代から50代が多い傾向であったほか、居住地別では、新潟県、首都圏、長野県からの来訪が多く、広く県内外から春日山地域へ訪れていることが分かりました。
直江津屋台会館と海浜公園の地理的利点を生かした、新たなにぎわいの創出や収益化のスキーム構築、社会実験に取り組んでいます。
令和6年度は、海鮮をテーマにしたイベントや、寒い冬でも温まるイベントなどに累計で約6,700人が来場しました。さまざまな人が直江津を楽しむ、新たなにぎわいの場と出店の機会が創出されました。
来場者でにぎわう直江津屋台会館
「なおえつ屋台パークプロジェクト」の継続
出店者募集中。ホームページでは今後のイベント情報などを発信しています。
問合せ:なおえつ屋台パーク事務局(株式会社タカヨシ、電話 025-282-7035)
詳しくは、なおえつ屋台パークプロジェクトホームページ(外部リンク)<外部リンク>
浄興寺大門通りのより良い景観づくりに向けて、沿道の住民、企業、寺院の皆さんに、修景整備や景観ルールなどについて調査を実施しました。景観整備について好意的な意見が多く、「修景に協力したい」という声もありました。
こうした意見も踏まえ、5月19日(月曜日)に地域の皆さんと一緒に、儀明川に架かる歓喜橋(本町4から仲町3)の塗装作業を行いました。塗装色は、事前のワークショップでの意見を基に決定しました。
歓喜橋の塗装作業の様子
スムーズに塗装できた。浄興寺大門通りの修景によってまちのにぎわいにつながってほしい。地元でも協力していきたい。
問い合わせ:
上越まつり委員会事務局(公益社団法人 上越観光コンベンション協会内)電話:025-543-2777
各行事に関する問合せ:
高田祇園まつり奉賛会事務局または直江津祇園祭協賛会事務局
(上越商工会議所内)電話:025-525-1185
上越まつり(上越観光Navi・外部リンク)<外部リンク>
盛夏おもしろゲームや大抽選会、飲食の出店など。
ステージイベント、飲食などの出店、子ども縁日、盆踊り、抽選会、打ち上げ花火など。
中学生の特別企画やキッチンカー、打上花火など、地域の思いが詰まった祭り。
夏の夜空に五穀豊穣を願う稲穂竿灯(かんとう)の黄金色の灯りが輝く祭り。
「ひとつになろう夏まつり」を合言葉に、屋台村や各種芸能発表、花火など。
希望館中央広場における子どもたちの体験コーナー、飲食ブースや多目的ホールでの芸能発表など。
龍神伝説坊太郎復活の儀、聖水みこし渡御(とぎょ)、ステージイベント、清里の夜空を彩る大花火大会ほか。
地区ごとに趣向をこらした前夜祭と海上花火大会、夕陽イベントなどの本祭り。
柿崎の夏の夜空を彩る打ち上げ花火、ミュージックスターマインなど。
アニバーサリーイヤーにちなみ、今年は2つの祭りを同日に開催。昼の雪遊びと夜の打上花火で大満足の1日。
問合せ 上越市選挙管理委員会事務局(電話:025-520-5807)
7月20日執行 参議院議員通常選挙(投票、開票などのお知らせ)(選挙管理委員会事務局)
上越市合併20周年の節目の年を祝う記念式典を開催しました。市長は式辞の中で、合併時からこの間尽力されてきた皆さんへの感謝の言葉と共に、「市民一人一人が活躍できる環境づくりなど、『暮らしやすく、希望あふれるまち』の実現に向けて取り組みを進め、さらなる飛躍を目指していく」と述べました。また、記念トークでは、市内で活躍する若者が、まちの未来について語り合うなど、未来に向けて思いをつなぐ式典となりました。
問合せ:環境政策課(電話:025-520-5689)
夏は消費電力が大きいエアコンの使用時間が増え、電気使用量が増加します。
以下に紹介するエアコンの省エネに、無理のない範囲で取り組んでみませんか。
3つの取り組みをすべて実施すると1か月で電子レンジ(0.9キロワット)を約20時間使用できる電気使用量を削減できます。
また、杉の木約8本分の二酸化炭素の吸収量になります。(二酸化炭素吸収量:1か月あたり1本1.1kgで計算)
(注)エアコンは2.2キロワットを想定
(注)省エネポータルサイト(資源エネルギー庁・外部リンク)<外部リンク>の事例をもとに作成
エアコンの使用に併せて、以下の工夫をしてみましょう。
市内各地で開催されたイベントや出来事をお届けします
5月24日(土曜日)、25日(日曜日) 縁えにしの畑(頸城区北方)
外国にルーツを持つ親子や、地域のグループホーム入居者などが参加し、畑作業を通じて国際交流を行いました。主催団体の「縁(えにし)」では、畑作業への参加者を随時募集しています。
6月1日(日曜日) 一の日市会場(柿崎区住吉町)
市内各地から、菓子やパンの製造販売店が多数出店しました。あいにくの雨模様でしたが、大勢の来場者が思い思いに好みのお菓子やパンを購入していました。
6月1日(日曜日) 旧筒方小学校(板倉区筒方)
降雨にもかかわらず、板倉区筒方地区で採れた山菜や農産加工品、手打ちそばを求めて、開始前から100人近くが並び、あっという間に売り切れる盛況ぶりでした。
6月4日(水曜日) 大潟コミュニティプラザ
上越市の歴史を学ぶ全9回の講座の開講式に、33人の受講者が参加しました。開講式に続き、「上杉謙信公と春日山城」と題した市学芸員の講演に、受講者は真剣な表情で聞き入っていました。
6月7日(土曜日) 薬師岳(大島区大平)
細越平生会(ほそごえへいせいかい)が主催する薬師山道山開きが行われ、75人が参加しました。参加者は落ち葉のじゅうたんを歩き、鳥や虫の鳴き声や木々の合間から見える景色を楽しみながら、山頂を目指しました。
6月8日(日曜日) 上越文化会館
第100回謙信公祭の記念事業として行われた公開収録。「お宝」の鑑定結果が発表されると、客席からは驚きの声や歓声が上がり、大盛況の公開収録となりました。(8月16日(土曜日)県内放送予定)