公会堂での講の様子(1枚目)、講が行われている石沢公会堂(2枚目)
石沢公会堂に祀られている本尊等(3枚目)、旧公会堂での最後の講の様子(4枚目)
石沢二十五日講は、今から190年以上前に石沢集落を二分する争いがあり、上宮寺(南本町3丁目)住職により円満に解決されたことから、報恩と集落の融和を願い、天保11年(1840年)2月25日に開講されたものと伝えられています。
当時の争いの記録等は残されていませんが、宗派に関するものではないかと考えられており、石沢集落では、開講に合わせて西本願寺から阿弥陀如来の御本尊、方便法身尊像を受け、安政4年(1857年)には東本願寺から御文章(仮名書きの法語)を受けています。法座で使用する仏壇仏具は各戸持ち回りでしたが、昭和14年に石沢の公会堂が建てられ、そこで行われるようになりました。
講は毎月25日に実施されてきましたが、現在は昭和42年に建て替えた公会堂において、石沢町内会の年中行事の一つとして、農繁・厳冬を避けた年4回(3・6・8・10月)に行われています。法座は上宮寺が担当し、10月のしまい講(年内最後の講)では、妙行寺(大字寺町)が補助に当たります。石沢二十五日講は、今なお石沢集落で継承されています。
石沢町内会
今は年4回、町内会館の石沢公会堂で開講しています。
公会堂にお仏壇があり、浄土真宗の古い道場を今に伝え、浄土真宗の東派(大谷派)、西派(本願寺派)のお坊さんが二人並んで読経し、また、宗旨に関わらず、住民が定期的(25日)に集まって講が行われていることが、大変珍しいと聞いています。
「地域の宝」認定を契機に、町内会の融和と発展を祈って続けていきたいと思っています。
上越市「地域の宝」をご覧ください。