市では、公共施設における温室効果ガス排出量を削減するとともに、市民・事業者への再生可能エネルギーの普及啓発のため、公共施設への設備導入を推進しています。
新設・改修する公共施設に太陽光発電設備を設置しており、現在16施設(15か所)で稼働しています。発電した電気は、施設内で使用するほか、電力会社に売電している施設もあります。
また、学校においては、子どもたちの環境に対する意識の向上など環境教育に活用しています。
このほか、木田庁舎には屋外照明を設置しています。
施設名 | 発電出力 |
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雁木通りプラザ | 19.5キロワット |
富岡小学校 | 20.0キロワット |
市民プラザ | 10.0キロワット |
南三世代交流プラザ | 5.0キロワット |
港町特定公共賃貸住宅 | 10.0キロワット |
市営子安住宅 1号棟 | 5.0キロワット |
市営子安住宅 2号棟 | 5.0キロワット |
豊原小学校(板倉区) | 20.0キロワット |
大町小学校 | 20.0キロワット |
やちほ保育園 | 4.0キロワット |
雪だるま物産館 | 10.0キロワット |
はまっこ保育園 | 5.9キロワット |
春日小学校 | 20.0キロワット |
有田小学校 | 9.9キロワット |
上越斎場 | 10.0キロワット |
金谷公民館 | 3.6キロワット |
計 16施設(15か所) | 177.9キロワット |
豊原小学校、大町小学校
有田小学校、金谷公民館
正善寺浄水場には正善寺ダムと正善寺浄水場の落差約45メートルの未利用の水力エネルギーを利用して、水車を回し電気を発生させる「水道小水力発電」を県内で初めて導入しました。
また、柿崎川浄水場では、柿崎川ダムからの落差を利用して小さな水車を回して発電する「マイクロ水力発電」を運用しています。事業主体は民間事業者で、同社が発電設備等を設置し、市は敷地の一部を貸し出しています。
施設名 | 発電出力 |
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正善寺浄水場(小水力発電) | 80キロワット |
柿崎川浄水場(マイクロ小水力発電) | 44キロワット |
計 2施設 | 122キロワット |
(写真)正善寺ダム、マイクロ小水力発電機
下水道センターでは、消化ガス発電施設を建設し発電を行っています。この消化ガス発電施設で発電した電気を場内で利用することで、下水道センターで消費する電気の約3割を賄うことができます。
施設名 | 発電出力 |
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下水道センター | 200キロワット |
(写真)処理施設、消化ガス発電施設
クリーンセンターでは、焼却時の熱エネルギーを利用して、蒸気タービン発電機により発電し、施設内での利用や余剰電力の売却を行うほか、隣接する温浴施設「上越市リゾートセンターくるみ家族園」へ熱源供給を行っています。
施設名 | 発電出力 |
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クリーンセンター | 6,290キロワット |
汚泥リサイクルパークでは、し尿及び浄化槽汚泥の処理工程で発生した汚泥をメタン発酵槽に送り、発生したメタンガスを燃料にしてバイオガスボイラーを運転し、場内の熱源として活用し、環境負荷の軽減を図っています。
(写真)汚泥リサイクルパーク、バイオガスボイラー
上越保健センター駐車場の一部で、民間事業者の協力を得て、下水熱利用施設を実験導入しました。下水道の温度は年間を通して安定しており、大気温に比べて夏は冷たく、冬は暖かい性質があります。
(写真)融雪状況、サーモグラフィー
地中熱融雪設備(小林古径記念美術館、上越妙高駅、ガス水道局)は、地表と地下の温度差を活用することで、地下水や動力を使用しない地球に優しいシステムです。また、太陽光や風力と異なり天候や地域に左右されない安定性があります。
豪雪地帯である当市で一般に「やっかいもの」とされてきた「雪」を冷熱エネルギーとして積極的に利用するため、安塚区を中心に雪氷冷熱施設を導入しています。小中学校等での冷房利用のほか、農産物等の貯蔵庫としての機能に加え、施設内を見学できる観光対応型の新たな雪中貯蔵施設「ユキノハコ」を供用開始しました。
区分 | 施設名 | 貯雪量 |
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冷房 | キューピットバレイセンターハウス(安塚区) | 1,539トン |
安塚小学校 | 150トン | |
冷蔵 | 和田雪室(安塚区) | 330トン |
樽田雪中貯蔵施設「ユキノハコ」(安塚区) | 90トン | |
計 4施設 | 2,109トン |
(写真)ユキノハコ外観、ユキノハコ見学ブリッジ
各設備ごとの発電状況については、再生可能エネルギーの発電状況をご覧ください。