問合せ:謙信公祭協賛会事務局(観光振興課内、電話 025-520-5741)
戦国時代を代表する武将・上杉謙信公の武勇と遺徳を讃(たた)えしのぶ「謙信公祭」は今年、記念すべき第100回を迎えます。今号では、謙信公祭のこれまでの歩みを振り返るとともに、祭りや春日山城跡を次世代へつなぐさまざまな取り組みを紹介します。
謙信公祭について詳しくは、上越観光Navi(外部リンク)<外部リンク>
問合せ:上越市公文書センター(電話 025-528-3110)
大正15年(1926年)、当時の高田市長であった川合直次(かわいなおじ)は、2年後に迎える謙信公の没後350年に向け、その遺徳をしのぶ祭典の開催を思案していたところ、高田市連合青年会から「謙信公祭」の開催について提案を受けました。これを契機として、高田市・直江津町・春日村の3つの青年団が主催する形で、同年、第1回の謙信公祭が開催されました。
開催日は9月13日。これは、謙信公が天正5年(1577年)、能登出陣の中で詠んだとされる「九月十三夜」の詩にちなんでいます。春日山神社を中心に夕方から行事が繰り広げられ、玉串奉奠(たまぐしほうてん)などの祭典や川合市長などによる講演会、さらには剣舞、歌や踊り、相撲や仮装行列などの余興が行われました。午後10時頃には若者たちが盆踊りを始め、深夜まで祭りを楽しむ人もいました。当時の「高田新聞」や「高田日報」では、祭りの盛況ぶりと地域の人々が喜ぶ様子が報じられています。
昭和50年(1975年)、第50回開催時に高田の市街地を練り歩く出陣行列
翌年の第2回も9月13日に開催され、第3回は「謙信公没後350年祭」として昭和3年(1928年) 10月26日、27日の2日間で開催されました。この年は、同じく26日の信越本線「春日山駅」開業と重なり、春日山一帯が大いににぎわいました。
その後の開催は、ほぼ毎年9月13日が続き、昭和39年(1964年)以降は、農繁期を避ける目的で8月23日に変更されました。昭和44年(1969年)には、NHK大河ドラマ「天と地と」の放送によって春日山城や謙信公が全国的に注目されたことから、特別に8月23日、24日の2日間の開催となりました。
昭和46年(1971年)に高田市と直江津市が合併し上越市が誕生すると、高田、直江津の中心市街地が会場となりました。昭和51 年(1976年)には、第1回「上越まつり」の一環として、高田、春日山、直江津の各地区を会場に7月中に開催されました。その後は再び8月開催に戻り、現在の祭りは8月下旬の土曜日・日曜日となっています。
昭和58年(1983年)、第58回開催。林泉寺山門の前にて謙信公や家臣に仮装する皆さん
謙信公祭が始まった昭和初期に人々の注目を集めた行事は、市内の各地域に伝わる伝統文化・芸能の披露でした。その名残として現在も「大民踊流し」が行われています。
謙信公祭のメインイベント「出陣行列」は、昭和36年(1961年)に初めて、祭りのハイライトとして行われました。このほか、昭和52年(1977年)には「献納米合戦」が、平成7年(1995年)には春日山城本丸跡と支城・砦跡とを結ぶ「のろし上げ」が始まりました。平成12年(2000年)からは、春日山城史跡広場を会場に「川中島合戦の再現」も行われています。
第100回の節目を迎える今年も、これらの行事がにぎやかに開催されます。
公文書センターの資料から謙信公祭100回の歩みをたどります。昔の写真や新聞記事などから、謙信公祭の移り変わりを感じてみませんか。
問合せ:魅力創造課(電話 025-520-5739)
謙信公は、日本の戦国史にその名を刻む武将の一人であり、「義」の精神を伝える逸話は、「上杉謙信伝」や「日本外史」など、江戸時代以降に書かれた伝記でもたびたび取り上げられ、現代にまで語り継がれています。
代表的な逸話として広く知られているのが、敵対していた甲斐の武田信玄を助けた「敵に塩を送る」話です。敵方の武田信玄が駿河の今川氏真(うじざね)から塩を断たれ窮地に陥った際、謙信公は「争うのはあくまでも武力であり、生活必需品を奪うようなことはしない」と言って、信玄に塩を送り助けました。この行動は、義理と正義感に満ちた謙信公の人柄を象徴しています。さらに、死を前にした信玄が息子の勝頼に対し「いざとなれば謙信を頼れ」と語り、敵対していた相模の北条氏康も謙信公を「義理を通す人物」と評したという逸話も、戦乱の時代において謙信公の人柄がいかに称賛されていたかを物語っています。
謙信公はその生涯を通じ、多くの人々の尊敬を集めたのみならず、死後も義を表す人物として今日まで語り継がれています。このような謙信公の精神を引き継いだ先人たちが、春日山城跡を守り、100年の間、一度も途絶えることなく謙信公祭を受け継いできました。
戦中や戦後も途切れることなく続いてきた謙信公祭が今年、第100回を迎えます。これまでこの祭りを守り伝えてきた多くの皆さんの熱意に思いをはせると、次世代に継承していく役割の重さに身の引き締まる思いです。第100回を盛大に成功させ、3年後の謙信公没後450年、5年後の生誕500年というさらなる節目に向けて、着実に歩を進めていきます。
謙信公が重んじた「義」に対する解釈は、思いやりやフェアな精神など、人それぞれに違っていてよいと思います。私たちは、祭りの準備などに参加してくれる地域の皆さんや子どもたちに、「あなたにとっての義は何か、考え、実行してみてください」と呼びかけています。祭りにおいでになる皆さんにも、さまざまな場面で謙信公や「義」の心に思いをはせながら参加・観覧いただきたいです。上越市全体でこの祭りに愛着を持ってもらい、「私も関わりたい、参加したい」という人が増えてくれるとうれしいです。
夏休み前に実行委員が春日地区の小・中学校に出向き、祭りの歴史や意義を説明し、祭りへの積極的な参加を呼びかけている。
8月初旬には、春日地区一円にのぼり旗を掲出。中学生や地元町内会などからの大勢のボランティアと実行委員とが協力して作業にあたる。
謙信公祭は、祭りの初日の朝、春日山城跡をはじめ市内外13地域に点在する支城跡から一斉に上がるのろしで幕を開けます。
「狼煙上げ実行委員会」は、各地域の山城保存団体が連携・協力し、中学生、高校生や多くのボランティアなど、参加の輪を広げながら、取り組みを続けています。活動に関心がある人はご連絡ください。
問合せ:永見さん(電話 090-2970-1935)
当日ののろし上げ場所
県内外から約70人の有志が集まり、謙信公祭のメインイベント「出陣行列」や「川中島合戦の再現」の前日準備、参加者の甲冑の着付けや出陣行列の進行管理など、祭りの運営を裏方としてサポートしています。
活動を通して謙信公が重んじた「義」の心と地域への誇りを育み、謙信公祭を次世代へ継承していく一翼を担っています。私たちの活動に興味がある人は、ご連絡ください。
問合せ:水島さん(電話 090-8853-8718)
「登った人から、当時の謙信公の思いを感じてもらえる場所になれば」と、平成21年から草刈りや松葉かきなど、春日山城跡の保存整備に取り組んでいます。
今年5月には、「城跡を訪れた人が、眺望を楽しみながら往時に思いをはせてもらえれば」と、本丸や天守台など6か所にベンチを設置しました。また、昨年10月に実施した中学生、高校生による土の一袋(ひとふくろ)運動では、160人もの皆さんから参加いただきました。今後も市と連携し、この運動の輪を広げていきます。
春日山城跡に関心を持ってもらうことで、謙信公の「義」の心にも触れてもらえると考えています。上越市全体で春日山城跡の保全の気運が高まっていくように、これからも活動の発信と参加の呼びかけを続けていきます。
長年の風雨で土砂の流出が進む春日山城跡を修復するため、三の丸下から本丸まで、一袋の土を運ぶ活動です。山城の散策を楽しみながら、保全活動にご協力ください。
参加者の声:
袋いっぱいに土を入れて運ぶと重くて大変だけど、地域に役立てていると実感できます。もっと春日山城跡の魅力を知ってもらえるように頑張ります。
問合せ:文化行政課(電話 025-545-9269)
土の一袋(ひとふくろ)運動(文化行政課)
市では春日山城跡を守るため、「空堀(からぼり)」や「切岸(きりぎし)」など重要な遺構が残る「千貫門(せんがんもん)跡」周辺の、倒木の危険がある杉を伐採しました。
伐採後の清掃活動には、春日山城跡保存整備促進協議会の呼びかけにより市民の皆さんからも参加いただき、山城の重要な門の跡が分かりやすくなりました。
参加者の声:地域の人に「私たちがこの城跡を大切にしていることを伝えたい」という思いで、第100回の謙信公祭に向け、例年以上に気合いを入れて清掃に取り組みました。
問合せ:文化行政課(電話 025-545-9269)
市ではふるさと納税の使途の一つに「春日山城跡の保存及び整備並びに謙信公関連事業の推進」を設けています。寄付金は、ここで紹介した城跡保全の活動の財源としても活用しています。
「春日山城跡の保存及び整備並びに謙信公関連事業の推進」を使途として寄付いただいた「ふるさと納税」の件数と寄付額
問合せ:ふるさと応援室(電話 025-520-5625)
ふるさと納税
問合せ:謙信公祭協賛会事務局(観光振興課内、電話 025-520-5741)
謙信公役 松平健さん 出陣!
上杉・武田両軍が、合戦の舞台となる「川中島」(春日山城史跡広場)に向け進軍します。
謙信公役 松平健さん 出陣!
戦国史上最大の死闘といわれた「上杉謙信と武田信玄の一騎打ち」を再現します。
老若男女や武道経験の有無を問わず、どなたでも気軽に楽しめます。
上越にゆかりのある地域の武将隊とのコラボステージのほか、グッズ販売も実施します。
上杉軍・武田軍に分かれて「火縄銃型水鉄砲」で撃ち合う、夏にぴったりのアクティビティです。
市では「第100回謙信公祭」の節目を祝い、8月24日(日曜日)まで「義」の心を次世代につなげるための記念事業を応援いただく「クラウドファンディング」を実施中です。寄付金は、記念事業の運営費に活用させていただきます。
問合せ:ふるさと応援室(電話 025-520-5625)
ふるさとチョイスGCF(外部リンク)<外部リンク>
令和8年度採用 上越市職員採用試験情報(令和7年9月試験分)
今後予定している試験 令和8年度採用 市職員採用試験の実施予定
問合せ:人事課(電話 025-520-5617)
問合せ 広報対話課(電話 025-520-5614)
市公式LINEアカウントと市ホームページで、「広報上越」に関するアンケートを実施しました。
いただいたご意見は、市民の皆さんの暮らしに役立つ紙面づくりに向け、今後の参考とさせていただきます。
多くの皆さんからご回答いただき、ありがとうございました。
回 答 | 割合 | 件数 |
---|---|---|
全戸配布や公共施設設置の紙で | 81.8% | 365件 |
市ホームページで | 6.1% | 27件 |
スマートフォンアプリで | 4.0% | 18件 |
読まない | 8.1% | 36件 |
回答 | 割合 | 件数 |
---|---|---|
すべてのページ | 67.6% | 275件 |
特集ページだけ | 8.6% | 35件 |
お知らせや催し「くらしの情報」など | 23.8% | 97件 |
回答 | 割合 | 件数 |
---|---|---|
必要 | 56.9% | 254件 |
不要 | 27.6% | 123件 |
分からない | 15.5% | 69件 |
回答 | 割合 | 件数 |
---|---|---|
はい | 91.4% | 371件 |
いいえ | 8.6% | 35件 |
事業主体である新潟県環境保全事業団では、事業実施に必要となる県条例に基づく環境影響評価(環境アセスメント) の手続きを進めています。令和5年度に作成した「方法書」の内容に基づき、整備予定地である柿崎区竹鼻地区・ 下中山地区の環境影響に係る調査・予測・評価を行ってきました。令和7年度は、それらの調査・予測・評価をまとめた「準備書」 について、住民・市町村・専門家から意見をお聞きするとともに、いただいた意見を踏まえて「評価書」をまとめていく予定です。
開発事業による環境への重大な影響を防止するために、その開発が環境にどのような影響を及ぼすか、あらかじめ事業者自らが調査・予測・評価を行います。その結果を公表し、市民や市町村などから意見を聴き、環境保全の観点からより良い事業計画を作るための制度です。
事業(工事)の実施
6月20日(金曜日)から22日(日曜日) 住吉町・旭町通り(柿崎区柿崎)
3日間で約4万1,000人が来場し、思い思いに夏のひとときを楽しんでいました。最終日の大民踊流しには200人の踊り手が参加し、盛大に祭りのフィナーレを飾りました。
6月28日(土曜日) 大島庄屋の家(大島区田麦)
市内外から訪れた参加者は、いろりを囲みながら山菜をはじめとする田舎料理を堪能しました。食後は地元の語り部による大島に伝わる昔話や、ホタル鑑賞を楽しみました。
6月28日(土曜日) うみてらす名立周辺の海岸(名立区名立大町)
海岸のごみを集めながらクイズに回答し、上越・名立の名産や観光、環境問題について学びました。約150人の参加者はごみ袋を片手に、ゲーム感覚で楽しみながら海岸をきれいにしました。
6月29日(日曜日) 頸城地区公民館南川分館(頸城区松本)
頸城区内に居住する外国人市民と地域の皆さん計51人が参加し、浴衣を着て七夕飾りを作ったり、フィリピンのかき氷「ハロハロ」を食べたりしながら笑顔で交流しました。
6月29日(日曜日) 上越科学館
発電体験や工作を通じて、子どもから大人まで、環境について楽しく学びました。参加者からは、「子どもと一緒に環境保全について考えるいい機会になった」との声がありました。
7月7日(月曜日) 上越清里星のふるさと館(清里区青柳)
夜空が晴れ渡り、織姫星(ベガ)・彦星(アルタイル)や月齢12の月、流れ星などを直接観望しました。さらに、望遠鏡やプラネタリウムで、天体や星空の魅力を堪能しました。